東京オリンピック(五輪)3000メートル障害で日本勢初の入賞となる7位の実績を持つ順天堂大の三浦龍司(3年)が2区(5・8キロ)に登場し、順位を5位から3位に押し上げた。

今年は海外で世界最高峰のダイヤモンドリーグにも参戦し、限られた選手しか出場できないファイナルで4位にもなった学生最注目の20歳。スタート直後に前をいく関西学院大を捉えると、順調に前を追う。5キロ過ぎには青山学院大を捉え、区間記録を上回る15分31秒で走り抜いた。

島根県浜田市の出身。この地で競技を始め、高校で京都・洛南校へ進学するまでの時間を過ごした。3年生にして初めての出雲路だった。 開会式が行われた前日9日。ホテルに隣接された会場からバスで帰る際には、手を振る姿に「きゃー!」と黄色い声援が飛んだ。本人は少し照れくさそうにしながら、地元の力をもらっていた。