当日変更で5区(12・4キロ)に起用された国学院大のルーキー青木瑠郁が35分50秒で区間賞を獲得。青学大の岸本大紀や創価大の嶋津雄大ら「そうそうたるメンバー」を相手に堂々の走りを見せた。

区間新には惜しくも3秒届かなかったものの、チームの順位を2つ押し上げて2位でたすきを渡した。「区間賞と区間新記録は狙っていた。4日後に母の誕生日。(好結果を)プレゼントしたいと思っていた」と明かした。

その母に向けてテレビを通じ、「いつもお金がかかったりとか、いろいろな迷惑を掛けていると思うけれど、こういう形で恩返しできて自分もうれしい。これからも迷惑かけると思うけれど、恩返ししたいのでよろしくお願いします」とメッセージを送った。

解説の瀬古利彦さんからは、「お母さん泣いていますね。いっぱい親孝行しなさい」と声を掛けられた。

大学駅伝デビューとなった出雲駅伝では1区に抜てきされるも区間7位。本人としては満足できない結果に終わったが、エースの中西大翔ら先輩5選手が巻き返してチームは2位入った。レース後、自身のインスタグラムに「僕のミスは5等分して背負ってくれて、それを苦痛なんて誰も思っていないんだって事を5人の先輩の大きな背中から知りました」とつづった。

出雲路で得た経験と学びを生かし、伊勢路で快走。群馬・健大高崎高出身の1年生が、着実な成長を遂げている。