静かなゲキで、優勝を狙う?

第99回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)で史上5校目の3冠を狙う駒大・大八木弘明監督(64)が、10日に行われた「監督トークバトル」に登壇し、「(今大会は)静かに活を入れようかな」と意気込んだ。

駒大は10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝を制し、同校史上初の3冠に挑む。指揮官は「往路1位、復路1位、総合1位」を目標に掲げ、「選手たちが3冠狙っているので、強気でいきたい。私は大体、3番以内と言うのが口癖だったんですけど、今回は優勝を目指していく」と誓った。

その発言を受け、前回王者の青学大・原晋監督から「前半に同じような位置で走っていたら、大八木さんの『男だろ!』の声がうちの学生にも響いて、双方にとっていいかな」と笑顔でツッコまれた。大八木監督もほほえみながら「今回はちょっとトーンを下げようかなと思う。静かに活を入れようかな」と切り返し、運営車からは控えめにゲキを飛ばすことを示唆した。

声を張り上げる必要がないと感じるのは、理由がある。「選手たちが3冠を狙っているので、全部取りに行かないと申し訳ない。昨年と比べたら、選手層も厚いし、質の高さがしっかりしていて、自信を持っている。それを生かしたい。指導者が強きでいかないとダメでしょう」。力強い選手たちを信じているからこそ、指揮官もスタイルチェンジするつもりだ。

この日はエントリー16人も発表され、夏の世界選手権代表で絶対的エースの田沢廉(4年)の2区起用を明言。

主将の山野力(4年)、鈴木芽吹(3年)、花尾恭輔(3年)ら実力者がそろう中、チーム一丸で悲願達成を狙う。

 

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