今年1月の箱根駅伝3区8位の青学大・横田俊吾(4年)が日本勢2位でゴールし、マラソンの学生新記録を樹立した。

2時間7分45秒(速報値)で駆け抜け、現中央大・藤原正和監督が記録した従来の学生記録(2時間08分12秒)を更新。学生として初めて2時間7分台で走り、24年のパリオリンピック(五輪)マラソン代表選考会である「MGC」出場権を獲得した。

横田は右腕を大きく振るフォームが、卓球のスマッシュと似ていることから「横卓球」の愛称で親しまれている。TBS系の中継番組で解説を務めた青学大の原晋監督(55)は「中学の時に(腕が)相手選手に当たって失格になって。今でも首をかしげている」と愛弟子のエピソードを披露。「これが彼の独特の走りなんです」と独自解説した。

さらに同日午前の香川丸亀国際ハーフマラソンで、駒大・篠原倖太朗(2年)が男子ハーフマラソンの学生新記録を樹立したことにも言及。「箱根駅伝で(横田と)同じ3区を走って2位になった選手」と説明し、横田へ「同レベルの力がある。30キロ以降もしっかり着いて行って、MGCの出場権を獲得してほしいですね」とエールを送った。

25キロ地点を過ぎた後に放送席から「横卓球スマッシュ、出してほしい!」と熱を込めると、ゴール直前にも「横卓球、全開ですね!」と絶賛。指揮官の愛情いっぱいの声を力に変え、輝かしい新記録を打ち立てた。