昨季の駒澤大(駒大)の大学3大駅伝「3冠」に貢献した佐藤圭汰(2年=京都・洛南高)が男子5000メートル決勝に臨み、13分27秒04で優勝した。

「記録より勝負に徹しました。ラストが課題だったので、引き離せたのは成長です」。逃げ切りに成功し、貫禄を示した。

雨が降りしきる中、中盤からペースメーカーの後ろにピタリとつけた。3500メートルを過ぎるとペースアップ。高校の2学年先輩の三浦龍司(順大)らとの差を広げた。最後まで失速することなく走り切り、社会人選手や他大学のライバルたちに競り勝った。

大学2シーズン目へと突入した今、「ラストのキレがない」と自己分析する。さらなるスピードアップへ「より一層、自分の弱いところを見つめ直し、強化していくことに力を入れていく」と意気込んだ。

次走は5月21日のセイコーゴールデングランプリ(日産スタジアム)での男子3000メートルを予定している。「まだ勝てるか分からないですけど、負けない気持ちで頑張れたらと思います」。穏やかな口調で次戦を見据えた。