日本陸連は6日、8月の世界選手権(ブダペスト)女子35キロ競歩代表に渕瀬真寿美(建装工業)を追加選出したと発表した。

4月の日本選手権で、36歳にして自己ベストとなる2時間57分51秒をマーク。同種目3位に入り、世界ランキングなどが考慮されたことで、6度目の代表入りが決定した。

渕瀬は12年ロンドンオリンピック(五輪)の20キロ競歩代表。初の五輪は11位となったが、その後上位選手にドーピング違反による失格が相次いだ。10年以上がたち、今年3月に8位へと順位が繰り上がった。これにより、五輪の同種目で日本女子初の入賞者となった。

日本選手権開催中の今月2日には、会場の大阪・ヤンマースタジアム長居で入賞を祝う表彰式が開かれた。スーツ姿で出席し「自分自身の競技人生もあと少し。悔いなく終わりたい。まだやりきれていない部分がある」と語っていた。

これでブダペスト大会の競歩代表は、全種目を通じ11人となった。女子35キロ競歩には渕瀬のほか、岡田久美子(31=富士通)、園田世玲奈(26=NTN)が代表に選出されている。