箱根駅伝の“全国化”は来年1月の第100回大会限りの見通しであることが26日、分かった。

関係者によると、25年の第101回大会の予選会の参加資格は従来の「関東学生陸上競技連盟男子登録者」に戻るという。早ければ28日にも最終決定される。

関東学生陸上競技連盟(関東学連)は昨年6月30日に第100回大会の参加資格を「日本学生陸上競技連合男子登録者」とし、予選会には全国の大学が参加可能になったと発表。すでに関西の立命館大や大阪経済大などが10月14日の箱根駅伝予選会(東京・陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園)へのエントリーを表明している。

全国化にあたっては、選手にとって関東以外の大学へ進学する選択肢が増えるだけでなく、戦力が地方へ分散されるなど、競技の裾野が広がることが期待されている。一方で、箱根駅伝以外にも日本一を決める全日本大学駅伝がすでに毎年11月に開催されていること、1920年の第1回大会から関東学連の加盟校のもとで行われてきた伝統を重んじる声など全国化の継続には賛否両論あり、再来年は従来の形式での開催となったとみられる。