2年ぶりの出場となった早稲田大は前半の戦略が実らず、優勝した駒沢大から3分45秒遅れの6位に終わった。

補欠に置いた4年生を朝のエントリー変更で起用せず、3年生以下の6選手で布陣を組んだ。1区から伊藤大志(3年)、山口智規(2年)、石塚陽士(3年)と主力を並べて上位争いを見込んだ。1区は4位、2区は3位、3区は6位。徐々に駒沢大から引き離されて、勝機を失った。

昨季6月に就任した花田勝彦監督は、指揮官としては上武大時代も含めて初の出雲路となった。「前半から流れに乗れなかった。1、2、3と主力を並べて、先頭争いに絡む想定をしていましたが、そこがうまくいかなかった。3人には先頭が見える位置という課題を与えていた中、そこがうまくいかなかった」と現実を受け止めた。

収穫は誤算の6位から、後半の3選手が順位を守ったこと。「1年生2人が難しい展開の中、まずは合格点に近い走りができた。特にアンカーの長屋はいったんは追い上げた」とし、残る全日本大学駅伝、箱根駅伝への光明も見た。

「9月末に体調を崩したり、足の捻挫もあったりした。不安要素がある中でした。『練習=試合』『1=1』というテーマに対して、80%いかなかったのかな」。

チームの目標は3大駅伝の3位以内。残り20%を突き詰める。

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