中央学院大が9位に入り、2年ぶりの出場を決めた。エース吉田礼志(3年)が日本人2位の好走で、箱根路切符獲得に貢献した。

川崎勇二監督から「日本人トップになって見返せ」「悔いの残らないように走れ」と激励されていたという。20キロ手前で東農大のスーパールーキー前田和摩(1年)に抜かれ、日本人トップの座を譲った。「悔しい順位になってしまいました」。悔しさの一方で「覚悟を持ってびびらず走れました。いい走りができたかな」と手応えも口にした。

悔しさをバネにした。6月に行われた全日本大学駅伝の関東地区選考会で、暑さで熱中症気味になってフラフラに。結果的に失格となり、中央学院大は伊勢路出場権を逃した。「ラスト1000メートルはあまり記憶にないです」。当時の映像をユーチューブなどで繰り返し見たが、最初の2カ月は映像を見られなかった。「やっぱりいい気持ちでは見られないですが、悔しい思いを忘れないようにと、繰り返し見てモチベーションを上げました」と明かした。本戦に迎えては「2区を走ろうと思います」ときっぱり言った。

川崎監督は吉田の日本人2位の結果について「勝ちきれないところがあいつの弱さ」と苦笑い。「始めからいったのは評価するけど、本戦では最初から行かないと話にならない。後半失速してしまったので、やるべきことはまだまだある」とハッパを掛けた。吉田が希望する“花の2区”への起用について「2区しかない。うちのエースですから」と断言した。