長野が2時間17分0秒(速報値)の大会新記録で新型コロナウイルス禍により21年から2年連続中止を挟み、3大会連続10度目の優勝を飾った。史上最多優勝記録を更新。前評判通り、中学から大学生までの出走者7人が力を見せつけた。

アンカーで独走した鈴木芽吹(駒大4年)は「大会記録を狙えるメンバー。僕のところで締めようと思っていた。高校のときから(長野代表)で走れなかったので、いつか恩返ししたいと思っていた」と話した。高見沢勝監督からは「攻めの走りをした芽吹は立派だった」と感謝された。

 1区で4位スタートを切ると、2区から3区を4位、3区から4区を6位でタスキリレー。4区の永原颯磨(佐久長聖3年)が区間賞の快走で首位へ立った。

 5区以降も先頭をキープし、アンカー区間の7区に控えていた鈴木へ。今季の大学3大駅伝2勝に導き、今年の箱根駅伝で2区区間2位と好走したチームの大黒柱は区間新記録となる36分52秒をマークし、さらに差を広げた。

 4年ぶりに沿道での声援が解禁された中、今年も長野がトップで安芸路のフィニッシュテープを駆け抜けた。