山下智茂

星稜対明徳義塾 松井秀喜は4打席連続敬遠にぼう然
星稜対明徳義塾 松井秀喜は4打席連続敬遠にぼう然

甲子園がパニックと化した。スタンドに怒号が響き、グラウンドにはメガホンからゴミまでが投げ入れられた。1992年大会2回戦、星稜-明徳義塾の対戦は星稜・松井秀喜に対する全5打席敬遠四球攻めで、最終回には試合が一時中断する騒動となった。試合は3-2。松井の1発を恐れた。明徳義塾・河野投手は「3日前に先発を言われたときに、監督から“全部敬遠”の指示を受けました」。星稜・山下監督は「松井は人間がしっかりしているから顔にも出さない。男と男の勝負。私はそういう指導をしてきた」。その声は震えていた。山下監督は名言を多く残した。そのひとつ、「花よりも花を咲かせる土になれ」。

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<高校野球・1992年8月17日掲載>