荒川静香

荒川静香の代名詞にもなったイナバウアー。トリノ五輪フィギュアスケートで見事金メダルに輝いた華麗な演技
荒川静香の代名詞にもなったイナバウアー。トリノ五輪フィギュアスケートで見事金メダルに輝いた華麗な演技

「トリノ2006」日本選手団ただ1人のメダリスト荒川静香。それもテッペン。五輪フィギュア史上初の欧米選手以外で金メダルに輝いた。SP3位。上位2選手とは僅差にいる。さぁフリーだ。「美」を争う採点競技では日本人は不利になる。ジャンプを決めれば文句はないだろう。ところが、荒川の武器は違った。新採点基準では得点にならない「イナバウアー」にこだわった。「得点を稼ぐ」ことより「自分の演技を見てもらいたい」という気持ちだった。「トゥーランドット」に乗り、白拍子のような美しい舞い。ジャンプもきれいだ。観客にも審判にも伝わった。場内はスタンディングオベーションで讃えた。女神の笑顔が日本を包んだ。

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<トリノ五輪・2006年2月25日掲載>