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鈴木集大成見せる!2大会連続五輪へ

代表争いでは2番手の位置にいる鈴木
代表争いでは2番手の位置にいる鈴木

 鈴木明子(28=邦和スポーツランド)が、現役最後のシーズンで2大会連続の五輪出場を狙う。10年バンクーバー五輪で8位のベテランは4年に1度の舞台に向けて現役続行。フィギュアスケート人生の集大成として今シーズンに臨んでいる。全日本選手権に向けて「ここまで長く続けるとは思っていなかったけど。悔いだけは残さないようにしたい」と意気込んでいる。

 GPシリーズは、第2戦スケートカナダ(10月)から登場した。ショートプログラム(SP)で3位につけた。フリーでは、自慢の表現力を披露。演技構成点の「音楽の解釈」で10点満点で8・50点の高い評価を得た。合計193・75点で順位をひとつ上げて2位。GPシリーズはファイナルも含めて7大会連続表彰台と安定感を見せつけた。試合後は「やっていける」と手応えをつかんだ。

 しかし続く同シリーズ第4戦のNHK杯(11月)では悔しさが残る演技となった。SP2位で迎えたフリーで踏み切り違反や回転不足などジャンプに精彩を欠いて、113・29点に終わった。合計179・32点で3位止まり。GPファイナルの出場を逃した。「スケートカナダが良くて(自分自身で)求めるものが大きかった。あれよりもいい演技をしようと思って、守りに入ってしまった」と悔しがった。

代表争い2番手

自慢の表現力で勝負をかける鈴木
自慢の表現力で勝負をかける鈴木

 全日本選手権は、スケート人生をかけた試合になる。現在、ソチ五輪代表争いでは、GPファイナルを制覇した浅田真央に次ぐ2番手につけている。全日本選手権で表彰台に立てば、2度目の五輪出場にグッと近づく。鈴木は、NHK杯の演技を終えて「今、ここで悔しい思いをしてよかったんじゃないか。代表選考にきっちりと持っていけるように」と話している。

 現役最後のプログラムは、約20年のスケート人生を表現したSP曲「愛の讃歌」と、フリー曲「オペラ座の怪人」。3回転+3回転のコンビネーションジャンプと、表現力で勝負する。12年世界選手権の銅メダリストが最高の演技を披露して、ソチ切符を手にする。【益田一弘】

◆鈴木明子(すずき・あきこ)
 1985年(昭60)3月28日、愛知・豊橋市生まれ。高蔵高―東北福祉大―邦和スポーツランド。6歳からスケートを始め、01年ジュニアGP長野大会で優勝。08年NHK杯で2位となってGPシリーズ初の表彰台に立った。11年GPファイナルで銀、12年世界選手権で銅。160センチ。
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