フィギュアスケート・ペアで2月のミラノ・コルティナ五輪金メダルの「りくりゅう」こと三浦璃来さん(24)木原龍一さん(33)組が初めてプロデュースしたアイスショー「THE DESTINY」の千秋楽が2日、東京辰巳アイスアリーナで行われた。

今冬の五輪でショートプログラム(SP)5位から大逆転を演じたフリー曲「グラディエーター」を披露すると、総立ちとなった満員の観衆から拍手を送られた。三浦さんは感極まって涙を流し「心からうれしい。たくさんの方に感謝の思いがあった」と実感。五輪のフリー後に号泣していた木原さんは「今日は泣いてないんですけど、でも心の中では本当にすごくいろんな感情が込み上げてきました」とほほ笑みながら、ミラノとは逆のシーンとなった一幕を振り返った。

世界でも珍しいカップル種目特化型のショー。世界トップ選手が集結し、7月31日からの計4公演は全てのチケットが完売した。座長を務めた2人は初めてショーに訪れる観客を想定し、公演直前に観戦マナーに関する動画を流したり、公演内にペアとアイスダンスの技を説明する時間を設けたりと工夫を凝らした。三浦さんは「カップル競技の魅力をたくさんの方にお伝えできたと思う」とうなずいた。

4月に現役を退き、将来的な指導者転身を視野にプロに転向。今回はリフトなどで現役さながらの滑りを見せ、公演後には2人で「引退したんだよね?」と声をかけ合ったという。

今後について、木原さんは「これができるうちは何とかキープしたい。これからも1日でも長く皆さんに今の状態をお見せしたい」とさらなる活躍を誓った。