どーもです。連日紹介してきたグローブライド「オノフAKA(2020)」シリーズですが、今日紹介するアイアンで最後になります。スチールシャフト、カーボンシャフトをラインアップしていますが、今回はスチールシャフトSフレックスモデルのみの試打になります。スチールシャフトもSとRでシャフトが違うというこだわりようですが、まあ、今回の試打では比較はできませんので、単体レポでいきます!


まずは見た目から。


パッと見の第一印象は、“先代までの遺伝子をしっかり受け継いだアイアン”ですかね。バックフェースには「FULL CORE DESIGN」の文字が確認できます。これはフェース裏側のトゥ・ヒール側に3本のミゾ「フルコアグルーヴ」を配置し、高初速エリアを左右にも広げているんだとか・・・

フェースはラージフェースですね。形状的には先代と同じような印象でした。

ソールはセミワイドで、これも先代同様のイメージでした。

ネックはグースネック。この辺はもう「オノフAKA」正統な遺伝子でしょうね。

構えてみるとこんな感じ。トップブレードは厚めですが、これは代々ですよね。イメージ的には先代同様でした。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO950GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角28度、ライ角62度、長さ37.25インチ、総重量410g、バランスD0。シャフトスペックは、重量97g、トルク1.7、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用でした。


持ってみた感覚ですが、グリップは太め。これ、意外でした。このアイアンだけは、太めが好きなボクが「おっ、いいじゃん!!」って感じの太さでした。重量的にはやや軽めですが、もうこの重量帯がいい年齢かなって(しつこいって!!w)。スチールシャフトなので手ではしならせていません。素振りした感じでは、ヘッドがオートマチックに返る印象がそれほどなく、わりと気持ちよく振り抜けそうなイメージでした。


実際に打ってみると、打ちやすさはさすがの「オノフAKA」シリーズですね。クラブがしっかり球を上げてくれるイメージです。フッカーのボクですから、気にせずに打つとかなりつかまりますが、その辺を差し引いて考えても、つかまりはいい感じかなって思いました。打点についてですが、昨日紹介したフェアウエーウイングスと同じく、芯を食った、外したがハッキリ分かる印象でした芯を食うと柔らかさを伴う弾き感があいましたが、外すとこの柔らかさがなくなります。それでも球は上がるのには正直驚きました!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS41.1m/s、初速53.4m/s、打ち出し角16.1度、バックスピン量3835.8rpm、サイドスピン-610.8rpm、飛距離199.7y

【ベスト】

HS40.8m/s、初速54.5m/s、打ち出し角16.5度、バックスピン量4099.6rpm、サイドスピン-649.6rpm、飛距離202.2y


打感は前述通り、柔らかさを伴う弾き系。ただし、芯を外すとこの柔らかさがなくなります。そういう意味では、打点を感じやすいクラブだと思います。音も芯を食った時は〝パシャッ〟というシャッター音ですが、外すと〝チッ〟とサスティンが短めの高音系でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道は高弾道ですね。クラブがしっかり球を上げてくれる、いわゆるオートマチック系だと思います。スピン量も少なめな棒球イメージかな。それと余談ですが、2年前の動画と比較すると明らかに振れていませんね。50歳を超えての2年の大きさを感じると同時に、それだけ身体にガタが来てるのか・・・って感じてしまいました。


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。気持ちよく振ると結構つかまりますが、動画はなるべくヘッドが返らないように意識してです。つかまりもオートマチック系ですが、ヘッドが急激に返る印象はありませんでした。


振り感ですが、結構シャープに振れる印象でした。「NSPRO950GH neo」との相性は良さそうですね。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメです。これまで紹介したウッド系はHSが上にはオススメしてきませんでしたが、このスペックはHS43m/s以上でも使えそうな雰囲気はありました。基本性格的にはいわゆるオートマチック系アイアンで、これまでの「オノフAKA」シリーズのイメージのままです。先代との違いですが、正直に言えば比較試打していないのであくまでイメージですが、ボク的には先代はもっとオートマチックにヘッドが返るイメージでした。でも今作はそこがより自然なイメージに変わっていたように思います。諸々の事情でボク自身が振れなくなっているということもあるかもしれませんが、今回の試打で感じたのはそこでした。


「オノフAKA(2020)」シリーズを紹介してきましたが、先代2018年モデル試打時は個人的にもHSが出ていていましたが、これからは下がることはあれ、上がることは無いと思われます。頑張って現状維持でしょう。何が言いたいかというと、徐々にこの「オノフAKA」シリーズのターゲットに自分が入りつつあることを実感したということです。ボクのことはともかく、「オノフAKA」で言えば、世の中の流れがロースピン化へと進む中で、ウッド系はある程度のスピン量を確保しているように感じました。フェアウエーアームズはナゾのままですが、そんな思想を感じました。


ゴルフ体験主義の今後ですが、まだしばらくは試打でき次第随時更新とさせていただきます。試打で利用している東京・メトログリーン東陽町の夜営業がまだ平日のみということもありますが、大きな理由はボクの身体の問題です。左膝は大分良くなりましたが、右手首および上腕はちょっとマズいかなって。特に右上腕はテイクバックで痛みがあります。ねじれで痛みを感じるのと、地面と平行以上上げると痛みがあって、日常生活にも支障がでています。この手の痛みに詳しいお医者さんを知っていたらぜひご一報ください(笑)


<グローブライド「オノフ アイアン AKA(2020)」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:10

■ヘッド:(#5~#8)高強度AM355P+タングステン合金ウエート、(#9)高強度AM355P(PW~SW)ソフトステンレス

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO ZELOS 8」(R=83g/2.3/先調子)、「NSPRO950GH neo」(S=97g/1.7/中調子)。カーボンシャフト「SMOOTH KICK MP-520I」(SR=60g/3.4、R=51g/3.9、R2=47g/4.2/中調子)

■価格:スチールシャフト装着モデル5本(#6~PW)セット9万5000円+税、単品(#5、AW、SW)各1本1万9000円+税。カーボンシャフト装着モデル5本セット11万円+税、単品各1本2万2000円+税。