どーもです。フォーティーンのニューモデルをドーンとまとめて試打できました。今回試打できたのは、アイアン2モデル、ウエッジ2モデルとGelong DシリーズのUTとアイアンです。今日紹介するのは「TB-5フォージド」アイアンですが、このアイアンのキャッチコピー「狼の皮をかぶった羊」は以前ボクが某アイアンを称した言葉だったりします。となると、放っておけないですよね(笑)。というわけで、試打してきました。早速、いってみましょう。


まずは見た目から。


フォーティーンらしい美しいフォルムですね。ソール下部の厚みにくわえ、なんとトップブレードバックの厚みも確保されています。おそらく、ウエッジで培った逆テーパーブレードをアイアンに移行したのではと思います。

フェースはややコンパクトかな。トップラインにやや丸みがあるのが特徴的ですね。

ソール幅は、フェースの大きさに対して適当かな。どんなライにも抵抗してくれそうな、プレーンなソールですね。

ネックはほんの少しだけグースが入っている感じでした。フェース下部バックの厚みは視認できますが、トップブレードバックの厚みは、実はバックフェースがくぼんでいたんですね。

構えてみるとこんな感じ。いい顔してますなぁ~!! いかにも中上級者が好みそうな顔つきで、〝狼〟を掲げるだけの顔をしていると思います。

今回試打したのは、オリジナルスチールシャフト「FS-90i」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角30度、ライ角62度、長さ37.5インチ、総重量407g、バランスC9.5。シャフトスペックは、重量93g、トルク2.0、調子は未発表です。

持ってみた感覚ですが、重量的には結構軽めです。グリップもやや細めかな。スチールシャフトですが、手でしならせてみると、思った以上にしなります。日本シャフトとフォーティーンの専用開発シャフトですが、重量的には「NSPRO950GH 」「同neo」のいずれかがベースかなと思いますが、そのSフレックスよりはやや柔らかめなイメージでした。しなりポイントはちょうど真ん中辺りかな。ワッグルしてみると、意外にも手元がしなやかな印象です。素振りでは、切り返しでもう少しだけヘッドを感じたい印象でした。


実際に打ってみると、「はは~ん」ってw キャッチコピーの意味をすぐに理解しました。フェース自体やや大きめですが、見た目手的にはほぼマッスルバックですよね。でも実際に打ってみると、見た目とは裏腹にオートマチック系のテーストをすぐに感じられます。球が上がるし、つかまりもいいです。ボクが某アイアンを初めて打った時あの言葉で称した時を思い出しました。打ちやすさを実現しながらも、中・上級者が好きそうな柔らかい打感を実現したモデルですね。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS39.0m/s、初速49.7m/s、打ち出し角17.3度、バックスピン量4372.0rpm、サイドスピン-887.6rpm、飛距離176.7y

【ベスト】

HS38.8m/s、初速49.5m/s、打ち出し角16.2度、バックスピン量4203.9rpm、サイドスピン-789.8rpm、飛距離177.0y


打感はマイルド。柔らかめで、ムニュッとしたボールが吸いつくようなマイルドさです。いわゆる分厚いインパクトですね。音も、いかにもといったシャッター音でした。


弾道はこんな感じで


スカイトラックの弾道データはこちら。

弾道的には、文句なしの高弾道ですね。こんな見た目ですが、ダウンブローに打ち込む必要はありません。レベルブローに打てれば、しっかり球が上がります。また、スピン量も思った以上に少なめかなって。スカイトラックで確認しても4500rpm以下なので、ロフト角30度のわりには少なめかなって思います。


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。ぶっちゃけボクのイメージ通りだったりします。右に打ち出して戻ってくるドロー(フックかなw)が打ちやすいかったです。でも、ある程度操作性も意識していて、ボクレベルで逃がそうと思えば逃がせるイメージでした。


振り感ですが、素振りでは結構先が走りそうなイメージでした。でも、実際に打ってみると、意外と真ん中よりも手元側がしなるイメージでした。ボク的には中元調子系の動き方に感じましたが、メーカーが発表していないので正解はわかりません。とはいえ、切り返しでがっつりタメを作ってくれるというわけではなく、ほんの少ししなって、それがしなやかにしなり戻るイメージでした。ただし、バランスが軽めなので、切り返しでもう少しだけヘッドを感じたいかなというのはボクのわがままですかねw


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~43m/s辺りにオススメ。キャッチコピーの通り「狼の皮をかぶった羊」です。某アイアンの感動と同じ感覚がよみがえりました。ただし、某アイアンよりもフェースも大きめで、ミスヒットの寛容性も高いように感じました。HDCP20辺りなら使えそうなイメージでした。こんな見た目でもダウンブローに打ち込む必要はなく、つかまりもいいので、持ち球的にはフェード系がより合いそうかなって。でも、ボクのような腐れフッカーでも、意識していればOKかなって。キャディバッグに入っていたら一目置かれそうな、でも実際にはかなり打ちやすさを意識した、まさに「狼の皮をかぶった羊」。アスリートマインドを忘れたくないゴルファーにオススメかも!!


<フォーティーン「TB-5フォージド」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:9▽操作性:9▽構えやすさ:10▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:9

■ヘッド:S20C軟鉄

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「FS-90i」(S=93g/2.0、R=89g/2.1/未発表)。カーボンシャフト「FT-70i」(ワンフレックス=70g/3.3/未発表)

■価格:スチールシャフト5本(#6~P)セット11万円+税、単品(#5)1本2万2000円+税。カーボンシャフト5本セット11万5000円+税、単品1本2万3000円+税。