日本最古のオープン競技で杉原輝雄以来47年ぶりの大会連覇に挑んだ星野陸也(25=興和)が1打差に泣いた。

同じ最終日最終組で比嘉と競り合いを演じ、最終18番パー5は1打差で突入。グリーン右前ラフから18ヤードのチップイン・イーグルを狙ったが、奥カラーまで9メートルもオーバー。返しのバーディートライも外し、比嘉に届かなかった。

「いや~(アプローチは)めっちゃパンチが入っちゃって。最後なんとかイーグルをって思いがあって…」。いつもはセーフティーで第1打に3番ウッドを使うが、勝負をかけてドライバーを選択し、左ファーストカットへ。エッジまで230ヤード、ピンまで244ヤードのショットは5番ウッドを使おうとしたが、風向きがアゲンストからフォローに変わって、3番アイアンでピッタリの距離となり、クラブを代えた。勝負どころで自分に風が吹いてきた。ただ、力みがスイングの振り遅れにつながった。

「めちゃくちゃ悔しいです。でも、東建もそうだけど(優勝争いの)ドキドキ、ざわざわが楽しくて。ギャラリーさんも多くて、バーディーの時の声援が最高。“これがゴルフなんだ”と感じました」。2週前の国内開幕戦・東建ホームメイトカップはプレーオフ進出に1打及ばず3位。今回は1打差2位。「3、2と来ましたから、次は1に行けるように」と最後は笑顔でコースを後にした。