1940年代から50年代に女子テニスで活躍したドリス・ハートさん(米国)が29日にフロリダ州の自宅で死去したと国際テニス殿堂が30日、明らかにした。89歳だった。死因は不明。4大大会全てでシングルス、ダブルス、混合ダブルスを制した初めての選手で、合計35のタイトルを獲得した。

 右脚の骨髄炎を乗り越えて頭脳的なプレーで活躍。51年のウィンブルドン選手権では雨の影響で1日に3種目の決勝を戦い、全て制した。