異例の突貫工事でメダルを取る-。

 シンクロナイズドスイミングで男女の選手が初めてペアを組む混合デュエットの安部篤史(32=トゥリトネス)と足立夢実(26=国士舘シンクロク)は9日、都内で練習を公開した。

 本番が迫る中、テクニカルルーティン(TR)フリールーティン(FR)ともに内容をより濃くし、難度を上げた。

 先月下旬にスペインオープンに出場。地元スペインに肉薄するなど自信をつけた一方で、海外勢の演技を見て危機感も芽生えた。足立は「こんなんじゃ全然だめです」と花牟礼雅美コーチに訴えた。約1カ月前のプログラム変更は異例でリスクも高いが、安部も「短期間で仕上げる努力をしたい」と、メダルを取るために覚悟を決めた。

 朗報もある。TRには強豪フランス、スペインが出場しないことが判明。よりメダルが近づいたことは間違いない。安部は「4カ月前は、お尻が見える高さまで足を上げられなかったが、今は上げられる。ハイレベルな状態で(足立と)合わせられるようになった」とシンクロの進化を実感する。シンクロ男子初のメダルは手の届くところまで来ている。