日本ラグビー協会は18日、悪質な犯則行為を犯した選手に厳重な処分を下した。トップリーグ(TL)東芝のNO8徳永祥尭(よしたか、23)が、12日に東京・秩父宮ラグビー場で行われた第5節パナソニック戦で相手選手にかみつき、スポーツマンシップに反する行為があったとして、今季TL最多となる6試合の出場停止処分を科した。

 今季最多2万138人の観客が集まった試合で、悪質な反則が行われていた。問題の行為があった試合は、12日の東芝-パナソニック戦だった。パナソニックが5点リードして迎えた後半20分、東芝の徳永は相手フランカー劉永男の右腕をガブリ。その場では誰がかんだのか判明しなかったため、イエローカードなどの警告はなく、審判の注意のみでプレーは続行した。

 17-17の引き分けに終わった試合後、パナソニックのSH田中は「相手選手はかみついていたのに審判は見ていなかったのだろうか」と問題視していた。その後、反則した選手は徳永と判明。この日行われたTLの懲罰会議を経て、日本協会の規律委員会で6試合出場停止が決まった。今季TLでは最多の厳罰となった。パナソニックによるとかまれた劉の右腕は歯形に内出血し、完治していないという。

 徳永は今年、関西学院大を卒業し、東芝に加入した新人選手。11月14日の開幕クボタ戦から5試合連続で先発するなど185センチ、100キロの恵まれた体格を生かしたプレーで主力として活躍していた。

 この処分により、徳永はTL1次リーグ第6節(20日)7節(26日)と来年1月の順位決定トーナメントのTL残り全5試合に加え、日本協会規律委員会が定めた1試合の計6試合で出場停止となった。東芝がTLで優勝し、来年1月31日の日本選手権に進んだ場合も出場できない可能性がある。

<かみつき選手への処分>

 ◆ボクシングのマイク・タイソン(米国) 97年、WBA世界ヘビー級王者ホリフィールドとの世界戦の途中で耳をかんで失格負け。ライセンス剥奪と罰金300万ドル(当時約3億4000万円)。約1年4カ月後の98年10月にライセンスの再交付が認められた。

 ◆サッカーのルイス・スアレス(ウルグアイ) アヤックス在籍時の10年に肩にかみつき7試合出場停止。リバプール在籍時の13年に腕にかみつき10試合の出場停止。昨年のW杯ブラジル大会のイタリア戦で肩にかみつき、4カ月間の出場停止と罰金10万スイスフラン(約1130万円)。