全日本柔道連盟(全柔連)は19日、複数の愛好者や指導者に暴言を浴びせるなどした愛知県連盟副会長の男性のパワハラ行為を防止せずに助長したとして、同県連盟会長の男性(68)に16日付で戒告処分を科したと発表した。

 全柔連によると、会長は2月に愛知県内で行われた月次試合で「不正な試合が行われた」と事実無根の発言をした副会長を指導する立場にありながら、事実確認をすることなく放置した。4月には副会長とともに同県内の指導者の男性に対し、正当な理由なく拠点としている愛知県武道館からの退去を求めたという。

 副会長は全柔連から5月に1年間の会員登録停止、指導者資格停止の処分を受けている。