日本柔道の強さを示す。柔道男子代表の井上康生監督(39)が15日、都内で行われた強化合宿に参加し、競泳男子代表の瀬戸大也(23=全日空)に感謝の言葉を述べた。

 柔道の世界選手権(28日開幕)は、競泳と同じハンガリー・ブダペストで開催される。

 競泳は複数の金メダルが期待されたが、結果は0個に終わった。400メートル個人メドレーで3連覇を目指した瀬戸も銅メダルだった。

 帰国後のイベントで「競泳は金メダルゼロだったので柔道でいっぱい金メダルを取ってほしい」と願いを託した。

 この発言を受けて、井上監督は「瀬戸くんがそういったコメントをしてくれたのは非常にうれしい。チームジャパンを感じるし、ぜひ、期待に応えられたら」。

 その一方で、競泳や陸上の世界選手権を見て「勝負の世界で勝ち続けることは本当に難しい。(柔道への)プレッシャーももちろんある」と話した。

 柔道男子の今大会のテーマは「スタートダッシュ」。20年東京五輪を見据えて、リオデジャネイロ五輪に出場した選手と初出場の選手の活躍を期待する。出場する全階級での金メダルを目標に掲げている。