スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズは29日、参戦3季目となる18年シーズンのヘッドコーチ(HC)に、日本代表のジェイミー・ジョセフHC(47=ニュージーランド)が就任すると発表した。19年W杯日本大会に向け、代表と一体的な強化を進めていく方針だ。この日トップリーグの試合に出場したリーチ・マイケル(28=東芝)松橋周平(23=リコー)ら日本代表選手からも前向きな声が上がった。

 サンウルブズが、日本代表指揮官のもと、来年2月からの18年シーズンを戦うことが正式決定した。代表との兼任で一体的な強化を任されたジョセフHCは「このレベルにおける責任の重大さはよく理解している。大きなチャレンジを楽しみにしている」とコメントを発表。15年にハイランダーズ(ニュージーランド)を優勝に導いたSRでの戦いに闘志を燃やした。

 代表強化の柱と位置付けられるサンウルブズだが、17年シーズンは収穫と同時に課題を突きつけられた。初年度以上に多くの選手が世界の強豪チームとの対戦を経験した一方、結果は2勝13敗と苦しんだ。代表を兼ねる選手の疲労、選手の入れ替えが多く、戦術の浸透が深めにくかった点などを、同HCが両チームを指揮することで解決を図る。

 2月から約半年間を1つのチームで戦うSRは、代表が目指すラグビーを実戦の中で向上させる重要な機会となる。新体制について、今季までチーフス(ニュージーランド)でプレーし、サンウルブズ入りが期待される15年W杯主将のリーチは「一貫性が持てるし、一番良いやり方。マネジメントもしやすいと思う」。松橋も「チームとして、より勝ちにいくと思う。生き残るために自分の強みをどんどんアピールしていきたい」と意気込みを語った。

 18年のシーズンは、2月17日に開幕し、サンウルブズは同24日に東京・秩父宮でブランビーズ(オーストラリア)と、初戦を行う。【奥山将志】