ジョセフジャパン初選出のロック、姫野和樹(23=トヨタ自動車)が日本代表戦初出場に名乗りを上げた。

 ラグビー日本代表は23日、28日の強化試合の世界選抜戦(レベスタ)に向けた福岡・宗像市内で合宿を開始した。キャップ0の姫野はハードなタックルなどで猛アピール。戦術面の不明点などはリーチ主将らに積極的に質問し、「戦術をもっと理解しないといけないけど、学びが多くてこれまで経験したことない時間」と充実した表情を見せた。

 今春入社したトヨタ自動車では、南アフリカを07年W杯優勝に導いたジェイク・ホワイト監督に「必ず日本代表に入る」と評価され、新人では異例の主将に抜てきされた。チームでは持ち味の突破力を生かすためにフランカーだが、日本代表では帝京大時代にプレーしたロックでプレーする。日本代表のロックは、代表98キャップの大野や真壁らの負傷などで人材不足が続く。複数の位置でプレーできる選手を求めるジョセフ・ヘッドコーチ(HC)の期待は大きい。

 サイズは187センチ、108キロと外国勢に負けない。笑顔が俳優市原隼人に似ていると言われ、女性人気が高いイケメンは「試合に出ないと意味がないし、自分を知ってもらいたい。生き残りをかけた戦いに勝たないといけない」と気を引き締めた。【峯岸佑樹】

 ◆姫野和樹(ひめの・かずき)1994年(平6)7月27日、名古屋市生まれ。愛知・春日丘高(現中部大春日丘高)1、2年時に花園出場。帝京大では大学選手権8連覇などに貢献。ポジションはロック、フランカー。趣味は映画観賞。187センチ、108キロ。