現在の有明コロシアム最後の女王が決まった。

 13、16年準優勝で第1シードの今西美晴(25=島津製作所)が第6シードの秋田史帆(27=北島水産)を6-4、4-6、6-4のフルセットで下し、決勝進出三度目の正直で初優勝を飾った。「プレッシャーはないと言えばうそになりますが、その中で楽しんでやろうと。三度目の正直で勝てました」。

 今西は、最終セット1-4から、持ち味の切れ味鋭いショットで5ゲームを連取。2時間25分の熱戦に終止符を打った。

 会場の有明コロシアムおよび有明テニスの森公園は、この日、開幕1000日前となった東京五輪のテニス競技会場だ。テニスの公式戦としては、今大会を最後に、11月末から改修工事に入る。現在の有明コロシアムで行われる最後の全日本で、ようやく今西が女王のタイトルを手にした。