新潟アルビレックスBBは11、12日に勝率トップタイの難敵・シーホース三河とアオーレ長岡で対戦する。開幕から全試合スタメンのスモールフォワード(SF)遥天翼(よう・てんよく=29)がキーマンになる。意識するのは三河の主軸で日本代表シューティングガード(SG)金丸晃輔(28)。同い年で同郷福岡の相手を封じることで、流れを引き寄せる。

 三河は中地区首位で12連勝中。SF遥は「うちが連勝を止めればいい」と力強い。そのポイントを握っている自覚がある。今季は開幕からスタメンを張る。外角からの遠めのシュート、切り込んでの1本と攻撃力を発揮。前節富山との1戦目でも13得点を挙げ、95-86の勝利に貢献した。

 もっとも、「三河戦はまず守備から入る」と言う。ターゲットは昨季のリーグ3点シュート成功率1位の金丸。高校時代、遥は福岡第一、金丸が福岡大大濠のエースとして覇権を争った。以来、「あいつは日本一のプレーヤー」と意識する相手だ。

 だからこそ「フェース・トゥ・フェースでマークする」。196センチの長身をいっぱいに使ったしつこい守備が持ち味。個人成績には残らない泥くさいプレーを率先する。成功率47・6%を誇る金丸のシュートの精度を落とすことで、新潟はリズムをつかめる。「いい準備はしてきた」と遥。強敵相手に成果を見せる。【斎藤慎一郎】