大体大が涙のAリーグ復帰を果たした。外国人留学生を擁する摂南大に苦戦し、2度のリードを許す展開。3点を追う後半25分に伝統の強力FWが、モールを押し込んでトライ。終了間際にもモールからトライを重ね、終盤に突き放した。昨年の入れ替え戦は関大に10-10の引き分けで、規定により昇格を逃していた。

 4年ぶりのAリーグ復帰に、メンバーは男泣きした。13年シーズンに就任した中谷誠監督は「この3年間は苦しかった。特に、今年はキツかったです。やっと、チームがまとまってくれた。試合前には『お前たちならできる。この緊張感を楽しもう』と送り出しました」と目を真っ赤にしながら話した。

 会場には、かつてAリーグで優勝を争ったライバルでもある京産大の大西健監督が激励に訪れた。中谷監督は「(試合前に)『早く昇格して来い! 大体大と京産大が関西を盛り上げていかないとアカン』と言われました。大西監督にも(昇格を)喜んでいただいた。これからは京産大に追いつけ追い越せ、でやっていきたい」と語った。

 前半に先制トライを挙げたCTB山下真之介(2年=荒尾)は「どうしてもAリーグに行きたかった。昨年(入れ替え戦で)後半に追いつかれて昇格を逃していたので、最後まで集中してやり切ろうと思っていました」と興奮気味だった。