コナミスポーツ体操競技部が8日、埼玉の草加神社で必勝祈願を行い、16年リオデジャネイロ五輪団体金の山室光史(28)、田中佑典(28)、加藤凌平(24)の「金トリオ」が日本代表復活への思いを語った。

 3人は昨年の代表選考会でふるわず、個人総合と種目別だけだった昨年10月の世界選手権代表に選ばれなかった。肩の脱臼、右手親指の付け根を負傷するなどケガに苦しんだ山室は「よりケガしない体をしっかり作り、20年(東京五輪に)につなげていけたら。今年からまた代表に入り、世界で戦える選手になりたい」と復活を誓った。白井健三だけでなく20歳前後の若い世代がどんどん力を伸ばしている状況だが、田中は「競え合えることを楽しんでいきたい」と、下からの突き上げをむしろ歓迎。加藤も「下からの勢いに負けないよう、経験を生かして20年(東京五輪)の代表をしっかり目指していきたい」と力強く宣言した。

 絵馬にも願いを記した。山室は「思い浮かんだ通り。体操選手なら誰でも目指す」とシンプルに「世界一」の一語。加藤は、多くの試合で力が発揮できるよう願いを込め、「熱い1年になりますように」。田中は「健康・安全・成功 今年こそコナミ団体優勝」と、チームの飛躍を目標に掲げた。