一連の禁止薬物混入問題を受け、日本カヌー連盟は11日、今後の対策をまとめた文章を発表した。

 対応策として新たに「医薬品相談窓口」を開設することが明らかとなった。市販の風邪薬などの服用による「うっかりドーピング」防止のため日本アンチ・ドーピング機構(JADA)公認スポーツファーマシストの資格を持つ薬剤師による「医薬品相談窓口」を設置するという。

 ジュニア競技の時代から、スポーツの正義と公平の大切さ、プレイトゥルーの精神を育む「涵養(かんよう)プログラム」を実施し、選手1人1人が責任感ある個人として自立できるよう指導する。スポーツ界にとどまらず各界から講師を招くなどし、「真のチャンピオン」が評価されることを伝えていくという。

 また、メンタルケアのため、専門家や連盟役員が適宜カウンセリングを行い、精神面からも支え、競技会ではドリンク保管所を設け、係員と監視カメラを設置する方針も改めて明記された。