卓球の全日本社会人選手権3連覇中の上田仁(26)が27日、プロ宣言した。W杯団体戦(英ロンドン)から羽田空港に帰国後「卓球人生を懸けたい」と思いを打ち明けた。

 今月末で日本リーグの名門、協和発酵キリンを退社。正社員としての安定を捨て、卓球一筋の道を選んだ。この1年で世界ランクは91位から27位に上昇。東京オリンピック(五輪)へ「卓球だけを考えて生活した方がいい」と決意が芽生えた。世界ランクは日本人8番目。五輪代表枠は3人と厳しい道程が待つ。来月には第1子が誕生予定も「(人生で)勝負しないと勝てない」。今大会も準決勝韓国戦ではマッチポイントを奪われながら逆転勝利。「気持ちの変化が大きい」とプロの責任感を勝因に挙げた。