柔道全国高校選手権最終日は21日、東京・日本武道館で団体戦が行われ、男子は東京・国士舘が決勝で奈良・天理を下し、3年ぶり9度目の優勝を果たした。

 5人制の勝ち抜き戦で、国士舘は五輪2連覇の故斉藤仁氏の次男で、大将の立(たつる、1年)が2人連続で一本勝ちし、優勝を決めた。相手副将で個人戦無差別級覇者の中野(2年)を父直伝の体落とし、大将の植岡(2年)を内股で畳にたたきつけた。190センチ、155キロの大器は「無心で臨み、スカッとした。今年は負けなしが目標。お父さんには『まだまだだぞ』と言われる」と、高校総体と金鷲旗との3冠を見据えた。体格は小5で父を超えた。20年東京五輪(オリンピック)も視野に入れ「体だけでなく、結果で超えることが恩返しになる」。女子は52キロ級のホープ阿部詩が欠場する中、兵庫・夙川学院が2連覇した。