バスケットボール男子の全米大学選手権(NCAAトーナメント)は22日、各地で3回戦が行われ、昨年準優勝で八村塁が所属するゴンザガ大はロサンゼルスでフロリダ州立大に60-75で敗れた。八村は同選手権で初めて先発、自己最長の36分プレーして16得点、9リバウンド、2ブロックショットと奮闘したが、チームは8強入りを逃した。

 チームメートの故障で試合前にいきなり先発が決まった。しかし、これまでも中心選手としてプレーしてきた八村に焦りはなかった。「先発でも何でもやることは同じ。普通にいつも通り」と試合に入ると、相手をかわしてシュートを決めるなど、前半は9得点。しかし、劣勢で迎えた後半は積極的にゴールに向かっても、高さがある相手にブロックされるなどリズムが崩れた。「相手の高さとか、そういうところを気にしすぎていた部分があった。もう少し頭を使って。そういうところがもっとあったら良かった」と肩を落とした。

 身体能力が高い八村は米プロNBAのスカウトの評価も高く、今後大学卒業を待たずにNBAドラフト対象のリストに名前を登録する可能性もある。今季を終えた八村は「何もわからない。全然何も考えていませんでしたし」と話し、今後については大学の監督と相談するとの方針を示すにとどまった。