自転車BMXフリースタイルの中村輪夢(16)が、トップアスリートの仲間入りを果たした。ビザ・ワールドワイド(Visa)は18日、20年東京オリンピックに向けた日本の「チーム・ビザアスリート」のメンバーを発表。中村はリオ五輪競泳男子400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(23)、今季から日本人として世界最高峰のWCTに参戦するサーフィンの五十嵐カノア(20)とともにメンバー入り。サポートを約束されて「期待されて、うれしい。頑張って東京五輪でメダルをとりたい」と話した。

 Visaは00年のチーム・ビザプログラムをスタートし、これまで世界各国で400人以上のアスリートを支援してきた。2月の平昌冬季五輪(オリンピック)ではジャンプの葛西紀明(45)や高梨沙羅(21)がメンバー入り。都内で行われた会見にBMXに乗って登場した中村は、トリックを披露して「BMXを知ってもらいたい」と話し「BMXがニューノーマル(新たな常識)になれば」と、Visaが展開している「New Normal」キャンペーンにかけて笑顔をみせた。

 ジュニアで国際的なタイトルを獲得してきた中村だが、昨季から挑戦するシニアのレベルは高く「まだ壁は厚い」。それでも昨年11月の世界選手権は最年少で決勝に進出して7位。今月FISE広島大会で行われたW杯初戦も9位に食い込んだ。今季はFISEで行われるW杯残り4戦と11月の世界選手権が目標。「もっと練習を積み重ね、もっと技を覚え、五輪で活躍できるようになりたい」と話し、19日から強化合宿が行われる岡山に向かった。