新潟アルビレックスBB(中地区3位)のチャンピオンシップ(CS)進出が消滅した。富山グラウジーズに89-85で敗れ、残り2試合でCS圏の2位名古屋ダイヤモンドドルフィンズとのゲーム差は3。全勝しても追いつくことができなくなった。

 今季ホーム最終戦で、大きな目標が消えた。「CSもそうだが、それよりもホームの最後の試合で勝つことが、ファンへの恩返し」。庄司和広監督(44)が言うように、2580人の大声援に応えようと、新潟のメンバーは序盤、先手を取った。Cダバンテ・ガードナー(26)は第1クオーター(Q)だけで18得点。PG五十嵐圭(37)は「立ち上がりが重要」と前半で5アシスト。第1クオーター(Q)は2点、第2Qを終えて1点と僅差のリードを保った。

 だが、第3Qに引き離された。富山の内と外を攻め分ける攻撃の前に、第3Q終了時で64-68とリードされた。第4Qは、最大11点ビハインドから残り49秒で85-88と追い上げたが、ここまでだった。

 負ければ終わり-。前節三遠戦もその状態から2連勝した。土壇場に追い詰められても、新潟のメンバーはあきらめなかった。CSには届かなかったが、あきらめない戦いぶりを見せつけた。【斎藤慎一郎】