女子決勝で世界ランク2位の日本は、同1位の中国に1-3で敗れ、47年ぶりの金メダルには届かなかった。伊藤美誠(17=スターツ)、平野美宇(18=日本生命)、石川佳純(25=全農)のベストメンバーで臨んだが、3大会連続でライバルに返り討ちにあった。伊藤が劉詩■を破るなど、20年東京オリンピックに向けて手応えも得た。中国が4連覇を達成した。

 またも中国の壁にはね返され、日本は3大会連続の銀メダルに終わった。石川、伊藤、平野。直近3年の全日本選手権女王でここまで無敗で駆け上がり、伊藤は「金メダルを取るためにやってきた」と意気込みを示していたが、世界最強の牙城は崩せなかった。石川は「悔しい。必ずリベンジしたい」と涙を浮かべた。

 第1試合、常に先陣を切ってきた伊藤が劉詩■に3-2の大激戦を制し、涙を流した。しかし、平野は丁寧に0-3で敗れ、石川もストレート負けと流れに乗れず。第4試合の平野が劉詩■に敗れ、夢はついえた。

 日本は14年東京大会で31年ぶりに決勝に進み、前回16年のクアラルンプール大会も準優勝、12年ロンドン五輪、14年仁川アジア大会でも全て決勝で中国に敗れてきた。リオ五輪後に就任した馬場監督は「苦しい試合の中で勝利をつかもう」と精神的な強さを求めたが、奇跡は起こせなかった。

 ただ、収穫もある。伊藤はフルセットの末、劉詩■を破り、平野も負けはしたが、何度もチャンスを作り、丁寧を慌てさせた。今大会で中国以外では頭1つ抜けた実力も証明した。約2年後、打倒、中国へ一点に集中する。

※■は雨カンムリに文の旧字体