国際スケート連盟(ISU)は5日、スペインのセビリアで総会を開き、フィギュアの演技後半に跳んだ全てのジャンプの基礎点を1・1倍とする現行ルールを改正し、ショートプログラム(SP)では最後の一つ、フリーでは最後の3つに制限することを決めた。日本連盟の提案が承認されたもので、新シーズンの各選手の戦い方に大きく影響しそうだ。

 2月の平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)では女子のアリーナ・ザギトワ(ロシア)がSPで3つ、フリーで7つの全てのジャンプを後半に跳ぶ戦略で金メダルを獲得した。ISUの岡部由起子技術委員は「ルールを逆手に取って、全部後半に跳ぶ選手が多くなっていた。よりバランスの取れたプログラムに導くためのルール改正だ」と評価した。

 カナダ連盟はSPで最大2つ、フリーで4つのジャンプを1・1倍とする改正案を出したが、否決された。