柔道女子52キロ級のホープで世界選手権(9月・バクー)代表の阿部詩(17=兵庫・夙川学院高)が来春の卒業後、日体大に進学する意向であることが14日、関係者の話で分かった。日体大には兄で男子66キロ級世界王者の阿部一二三(20)が在籍している。

 神戸市出身の阿部は2020年東京五輪に向けて活躍が期待され、複数の強豪実業団チームなどからも誘いを受けていた。

 日体大柔道部関係者によると、最終的には現在3年生の兄と同じ環境を希望。教員免許の取得など現役引退後の人生も見据えているという。

 阿部は兄と同じく豪快な投げ技で一本を奪うスタイルに注目度が急上昇中。今年の世界選手権には日本柔道界史上初となる男女のきょうだいで同時に代表入りを果たし、金メダル獲得を目指す。