競泳五輪2大会連続2冠の北島康介氏(35)が18日、大阪・茨木市内に完成したスポーツ用品メーカー、デサントの研究開発拠点「DISC(ディスク)」のオープニングセレモニーに出席。同施設を見学した“レジェンド”は「本当にすごいよね、ここ」とため息をもらした。

 同施設は「世界一、速いウエアを創る」をコンセプトに、基礎研究、素材開発、製品開発などを行う大型拠点。敷地面積2万2220平方メートルを誇り、クライマート(人工気象室)、サンプル作成が行えるプロダクションスタジオ、機能・品質評価ラボ、100メートル走路などを備えている。特長は「アイデアをすぐに形にして、すぐに検証できる」ことだ。日本初の技術や機器も取り入れて、世界最先端の研究開発が行える大型拠点となっている。同社の石本雅敏社長は「モノをつくる知恵と技術をここに結集させる」とあいさつした。

 北島氏は、オープニングセレモニーの最後に、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)フリースタイルスキー男子モーグル銅メダルの原大智(21)らとともに、テープカットを行った。気温マイナス20度の人工気象室に入った原は「寒さが平昌に似ていました。僕らは競技をしている間は暖かいが、止まっている時間に体温が逃げないウエアを開発していただければ、うれしいです」と期待していた。