スポーツ庁の鈴木大地長官(51)が「浮気の勧め」を説いた。鈴木長官は7日、千葉市内で選手発掘事業「J-STARプロジェクト」のPRイベントに出席。トークショーで複数の競技に挑戦する意義を訴え「スポーツでは、もっと浮気をしていい。いろいろとつまみ食いをして、自分が本当に目指すものを見つければいい」と話した。

 鈴木長官は、重量挙げの三宅宏実(32=いちご)パラ競泳の山田拓朗(27=NTTドコモ)バレーボールのヨーコ・ゼッターランドさん(49)とともに、集まった親子連れや子どもたちに自分に合ったスポーツを選ぶことの大切さを強調。「夢がある。希望がある。自分に合ったスポーツに巡り会えたら、人生がバラ色になる」と、松岡修造氏並の暑さで熱弁をふるった。

 イベントの冒頭では、甲子園で熱戦が展開されている高校野球にも触れ「16万高校球児の中で試合に出られるのは5万人だけ。10万人以上は試合に出られない。それでも、競技を変えれば日本代表になれるチャンスはある」と話した。また、高校で野球をやめてしまう球児にも「他のスポーツで活躍できる可能性もある。スポーツをやめずに、挑戦してほしい」とした。

 昨年スタートした同プロジェクトは、埋もれた素質や隠れた才能を発掘し、日本の競技力向上に生かそうというもの。五輪競技は中学生、高校生年代、パラ競技は中学生年代以上が対象で、五輪は9月3日、パラは8月27日までエントリーを受け付けている。