今季シニアデビューで、ショートプログラム(SP)5位発進の山下真瑚(15=愛知・中京大中京高)がフリー3位の126・89点をマークし、合計182・22点で3位に入った。15年世界女王のトゥクタミシェワ(ロシア)が合計206・07点で優勝した。

世界ジュニア選手権3位となった昨季と同じ「蝶々夫人」で臨んだ山下は、いきなりダイナミックな3回転ルッツ-3回転トーループ-2回転トーループの3連続ジャンプを成功。演技後半にもルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを決めるなど、笑顔の映える演技となった。

終盤は2つのジャンプで回転不足があったが「今できることかなと思いました。(課題は)やっぱり体力かなと思います。後半になってくるとどうしても足にきてしまうので、もっと滑りこまないといけないなと思いました」と分析した。

今季からシニアの舞台に足を踏み入れた15歳は、平昌五輪男子銀メダリストの宇野昌磨(20=トヨタ自動車)と同じ、山田満知子、樋口美穂子両コーチの指導を受ける。この日は前日13日のSPで首位発進した宇野も会場で観戦。山下は「すぐに分かりました。『ああ、見ているな』と思っていました」と素直な感想を口にし「気持ち的にはあまり変わらなかったので、ありがとうございましたと(伝えたい)」と振り返った。

次の大舞台はグランプリ(GP)シリーズデビューとなるGP第2戦スケートカナダ(10月26~28日、ラバル)となる。自己採点を「50点」とした成長株は「ショートとフリー、全部うまく合ったことがないので、両方とも自分が満足できる演技ができたらいいなと思っています」と目標を設定した。