史上最強のサーフィン日本代表チームが「東京五輪(オリンピック)前哨戦」に臨む。世界選手権に相当するワールドゲームスが15日、愛知県田原市で開幕。日本人唯一のCT(チャンピオンシップツアー)選手である五十嵐カノア(20)、18歳で日本人として初めて全米オープンを制した大原洋人(21)らが世界一を目指す。

五十嵐カノアと同じく米国生まれで日本人の両親を持つタロウ・ワタナベ(渡辺太郎、16)が、祖国日本での試合で「優勝したい」と話した。ジュニアで実績を残し、宮崎で昨年行われた世界ジュニアでは2位。今年は世界一を目指す。東京五輪も「日本でやる大会だし、出たい」と即答。「おばあちゃんが東京に住んでいるから、見てほしい」と笑顔をみせた。

インドネシアのリオ・ワイダ(和井田理央、18)も「東京五輪には絶対に出たい」と言い切る。インドネシア人の父と日本人の母の間に埼玉県で生まれ、5歳で移住したバリ島でサーフィンを始めた。「今大会も優勝を狙う。アジアでNO1になって、好きな日本で行われる五輪の出場資格をとりたい」と、話していた。