テニスの全米オープンで日本勢初の4大大会優勝を飾った世界7位の大坂なおみ(20=日清食品)が、凱旋(がいせん)大会初戦で、14年全豪準優勝、同30位のドミニカ・チブルコバ(スロバキア)と、19日または20日に対戦することになった。17日、大坂は会見を開き、観戦した大相撲で阿炎から元気を得たことを明かした。土居美咲(27)、日比野菜緒(23)は1回戦で敗れた。

この日も、ナオミ節は健在だった。全米オープン優勝会見では「カツ丼、カツカレーを食べたい」と、食べたいものがカツづくしだったことを明かした。そして今度は「天ぷらも食べてみたい」と、よほどの揚げ物好きだ。まさに、今のなおみは「アゲアゲ」状態だ。

東レは、16年に初めてツアー決勝進出を決めた験がいい大会だ。決勝でウォズニアッキに敗れたが、いい思い出として心に残る。「とても楽しかったから、(今回も)ワクワクしてる。みんな見に来てね」。まだ、わずかだがチケットはあるという。

その16年大会2回戦で下したのがチブルコバだ。わずか3ゲームしか与えない圧勝だった。ただ、「優れた選手。厳しい戦いになる」と引き締める。全米以降、会見やスポンサー巡りなど多忙を極めたため、しっかりとねじは巻き直しだ。

15日に、父フランソワさんらと初めて大相撲の観戦に行った。「相撲はテレビで見たことはあるけど、生はなかったので、素晴らしい経験だった」。力士が柔軟性と力強さを併せ持ったところにも「びっくりした」。お気に入りもできた。「一番印象に残ったのは阿炎。本当に素晴らしい取組を見せてくれた」。

阿炎の得意技は「押し」に「突き」。立ち合いから、一気に攻勢に出る。大坂は「(準優勝だった)2年前より準備ができている」と、阿炎のごとく、大坂にとって「特別な大会」で、チブルコバの挑戦を、押し返す。【吉松忠弘】