新潟アルビレックスBBが3連勝を決めた。三遠ネオフェニックスに61-48で競り勝った。1点ビハインドで迎えた第2クオーター(Q)残り6分40秒、PF鵜沢潤(36)のシュートで22-21と逆転し主導権を握ると、後半の反撃をしのいだ。48失点は、17-18年の三遠戦の55失点(75-55)をクリアし、Bリーグでのチーム最少失点。また、Cダバンテ・ガードナー(27)がリーグ通算3000得点をマークした。新潟は次節20、21日、千葉とアウェーの船橋アリーナで対戦する。

流れをつかんだのは第2Qだった。開始31秒、PG森井健太(23)がドリブルからレイアップを決めて18-19と追い上げ態勢に入る。残り6分40秒に鵜沢がインサイドから押し込んで逆転するとギアが入った。ガードナーの2点シュートで24-21とした後の残り5分30秒、鵜沢の3点シュートで27-21。三遠がたまらずタイムアウト。この後は1度も追いつかれることなく逃げ切った。

アウェーの滋賀での開幕戦(6、7日)はバスで片道7時間の移動。中3日で行われた秋田とのホーム開幕戦(11、12日)は選手の多くが居住する長岡市近郊ではなく、新潟市東総合スポーツセンターでの開催だった。そこから中4日の長岡での三遠戦。「正直、疲労がたまっている。まず体をリフレッシュさせた」。庄司和広監督(44)は三遠戦に向けて、修正をメインにした。

課題はターンオーバーの減少とフリースローの成功率アップ。ここまで4試合でターンオーバーは1試合平均13。目標の10以下を超えている。フリースローの成功率80%を上回ったのは滋賀の2戦目(88・9%)。細かいプレーの質を高めることが、勝ち切る試合を続ける基盤になる。

選手もそれは自覚していた。鵜沢は「日程はどこも一緒、慣れることが大切」と前向きに捉えた。「ミスが多い中でも勝てたことは良かったが、確実に減らさなければ」。前日16日の練習では、PG柏木真介(36)を中心に、メニューを止めてプレーの確認を行った。ワンプレーを突き詰めるこだわりが勝利につながる。そんな空気が芽生えてきた中での3連勝だった。【斎藤慎一郎】