前回大会優勝で31歳のベテラン、セルゲイ・ボロノフ(ロシア)が91・37点を記録し、2位につけた。

92・49点で首位の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)とは1・12点差。「演技は基本的に満足している。これまでも(羽生)結弦さん、(宇野)昌磨さんと出場することがあった。よく(演技が)できた」と宇野の直後の最終滑走を振り返った。

冒頭の4回転-3回転の連続トーループは2・31点の加点。3回転ルッツ、演技後半のトリプルアクセル(3回転半)もきっちりとそろえ、特別な思いを持つフリーに向かう。

今季のフリーは7月にカザフスタンで刺殺され、悲しみに包まれた14年ソチ五輪銅メダリストのデニス・テンさん(25歳で死去)が振り付けを担当した。「明日(10日)のプログラムは確かに、彼が考えてくれたプログラム。私の課題はクリーンに滑って、最高の演技を見せることだと思う」。熟練の技術を4分間の演技に込める。