世界9位の錦織圭(28=日清食品)が、最終戦のティエム戦に1次リーグB組突破をかける。第1戦で、同3位のフェデラー(スイス)から4年8カ月ぶりに勝利を挙げたが、この日は、同6位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)に0-6、1-6で完敗。通算1勝1敗となり、15日に行われる予定の同リーグB組最終戦に準決勝進出がかかる。

過去、アンダーソンとは6勝3敗とリードしてきた。しかし、今年は1勝2敗と負け越している。特に、10月下旬のエルステバンクオープン(ウィーン)決勝では、約2年8カ月ぶりのツアー優勝を阻まれた。

以前は、ストローク戦になれば錦織の強烈なショットが上回った。しかし、203センチと長身のアンダーソンは、フットワーク鍛え、走り回っても体幹がぶれなくなった。ストローク戦でも錦織が打ち負けることも多くなり、対戦成績も追い上げられた。

この日も、長身から放たれる第1サーブと、パワフルなストロークに手を焼いた。パワーで打ち負け、球が浅くなったところを決められた。これで1勝1敗。フェデラー撃破の勝利を生かすためにも、15日のティエム(オーストリア)との試合は絶対に負けられない。