スノーボードの男子ハーフパイプで14年ソチ、18年平昌(ピョンチャン)と冬季オリンピック(五輪)2大会連続銀メダルの平野歩夢(19=木下グループ)が13日、20年東京五輪で初採用されるスケートボードに挑戦することを表明した。都内でカジュアル衣料品店「ユニクロ」のグローバルブランドアンバサダー就任会見に出席した平野は「五輪の正式種目になったのでスルーするわけにはいかない。そういう気持ちは前々から感じている。1つの挑戦として自分の成長のために頑張ろうと思う」。今冬もスノーボードを継続し、二刀流で夏冬両五輪出場を目指す。

新潟・村上市にある実家の日本海スケートパークが19年春にリニューアル。五輪種目「パーク」の施設も設置され、国際大会が実施可能な規模になる。また、在籍する日大にもスケートボードの練習場があり、2つの「虎の穴」で強化できるのは大きな利点となりそうだ。

◆夏冬両五輪に出た日本選手 過去に女子3人、男子1人計4人。スピードスケート女子で84年サラエボ冬季五輪から4大会連続出場し、92年アルベールビル五輪1500メートル銅メダリストの橋本聖子は、88年ソウル夏季大会から3大会連続で自転車の代表に選出。関ナツエと大菅小百合も冬季はスピードスケート、夏季は自転車の代表となった。男子は88年ソウル、92年バルセロナ五輪に出場した陸上短距離の青戸慎司が、98年長野五輪ボブスレー4人乗りに出場した。しかし夏冬両方の五輪でメダルを獲得した選手はいない。