新潟アルビレックスBBは栃木ブレックスに62-68で競り負けた。第1Qの6分までに背負った0-13のビハインドを猛追し、第4Qには53-50と一時、逆転。しかし再逆転を許し、最後は引き離された。中地区首位はキープしたものの2連敗。Cダバンテ・ガードナー(25)が30得点、15リバウンドのダブルダブルで奮闘したが、勝利に結びつかなかった。

試合時間は残り5秒を切った。スコアは62-68。栃木のPG鵤(いかるが)誠司(24)が立ち止まってボールをキープした。新潟のコートの5人はもうボールを奪いに行かない。6点差の惜敗。最終第4Qは53-50と逆転し、ホーム会場を盛り上げたものの続かなかった。

オフェンスリバウンドを5本奪われ、2次攻撃を受けた。開始直後に背負わされた0-13の“負債”を、時間を費やして返すのが精いっぱいのゲームになった。庄司和広監督(44)は「ビハインドを背負って、タイムシェアが出来なかった」と言った。

30得点、15リバウンドで孤軍奮闘のCガードナーも肩を落とした。「もっと、いい仕事ができたのかなと感じている」。第1Qは無得点。ボールを持てば複数のマーカーに囲まれるのは想定内だったが、マークをくぐって放った5本のシュートをすべて外した。「僕のアグレッシブな気持ちが、十分出ていなかった」。リーグ20勝一番乗りで東地区首位を走る栃木相手に善戦したが勝ち切れない。前日の2点差惜敗に続き連敗。リーグ3年目でこのカード0勝6敗にガードナーは「ボックスアウトを激しくやること」と修正点を話した。【涌井幹雄】