永井優香(20=早大)が、演技後のリンクで号泣した。SP24位のカットラインぎりぎりでフリーに進出したが、ジャンプでミスを重ねて78・88点に終わった。GPシリーズの15年スケート・カナダ銅メダルの実績を持つ20歳は、ふがいない結果にリンクでもキスアンドクライでも涙が止まらなかった。永井は「せっかくフリーに進んだのに『どうしてこんなに…』と混乱した気持ちで。終わった直後は『何でだろう』と思って、泣いてしまいました」と振り返った。

21日のSPは49・59点だった。「終わった時は(上位24人の)フリーに通らないと思った。気持ちがふわーとしてしまったけど、通っていて。でも翌日の公式練習でジャンプが跳べた。6分間練習でもルッツが跳べていたので普通にとべるはずだったけど、すごく混乱しています。声援を送ってくれる人の気持ちを裏切りたくないと思いましたし、自分のためにスケートをしたいと思いましたが。難しいなあ、と思って」とまた涙を目に浮かべた。

「今季はまだ1回もよかったという演技がなくて、何がいけないんだろうと、ハテナがいっぱいです。落ち込む日も、イライラして練習にならない日もありましたが、まあまあポジティブにやってきたつもり。でもそんなふうに思っていることが良くないのかもしれないですが。試合でちゃんとジャンプを跳ぶという目標を達成するにはどうすればいいか。いろんな人と話して、何かひらめくことがあったらいいな」と話し、少し悲しそうに口にした。