文星芸大付(栃木)が、劇的な逆転勝利で初戦を突破した。

出雲北陵(島根)に3点リードされた第4Q終了間際、添野快時(かいと、2年)がブザービーターとなる3ポイントシュートを決めて71-71の同点に。5分間の延長戦では、相手の猛攻を素早いディフェンスとリバウンドでしのぎつつ追加点を奪い、4年ぶりのウインターカップで白星を挙げた。

添野は「(ブザービーターを)打った瞬間に、いつも優しくしてくれている3年生を思い浮かべた。負けたくなかった。点が入ってうれしかった」とかみしめた。伊藤均監督(49)は「普通ならあきらめてしまうような場面でも、お互いを尊重して自分たちのやり方が分かっているからシュートを打ち込めた。子供たちはすごい」と褒めたたえた。