国内最多58冠の能代工(秋田)が、美濃加茂(岐阜)を84-67で破り、3年ぶりの1勝をつかんだ。
守備では相手の202センチナイジェリア人留学生を苦しませ、攻撃でも16得点を奪った新田由直(3年)は「この大会はチーム全員が初めてで、経験したことのない舞台。日本一で終わりたい」。頂点への完全復活に向け、気を引き締め直した。
序盤は緊張から、硬くなった。第1Qに伊東翼(2年)のブザービーターで追いつくと、第2Qに秋元淳之介(2年)の3点シュートで勝ち越し。佐藤侃(3年)の3点シュート3連発で続くと、波に乗った。宮城出身の佐藤は、当時全国3連覇した明成(宮城)ではなく、能代工に憧れ入学。「チームで守備し、走って点を取る。その中で高い目標に向かってやりたかった」と使命感に燃えた。
昨年6月から指導し、全盛期を知る小野秀二コーチ(60)にとっても、指揮官として今大会初勝利。「身長の大きいチームに勝つのが能代工。リバウンドやルーズボールにも果敢に向かっていく持ち味も出せた」。走るバスケが、選手権に帰ってきた。【鎌田直秀】


